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≪進撃の巨人≫ 蒼翼の天使 

第8章 理由と意地



モブリットとハンジの視線がフィンに集まる。

リヴァイは冷めきったであろう紅茶を飲んでいる。


「解毒剤が効いたみたいで、峠は越えたよ。
まだ意識はないけどね……。」
ハンジは眉間に手を当てながら話す。

「早くて今日の夜か、
明日中には意識が戻るかもよ!」
フィンに笑顔を向け肩を叩いた。


フィンの瞳から大粒の涙がこぼれる。

「……よかった。
ほんとに……よかった……。」
小刻みに肩を震わせながら声を漏らす。


「フィンは優しいね。
誰かのために涙を流せる人は
その人の苦しみを分かち合えるよ。」
ニコッと笑うハンジ。

「フィンほんとに可愛いなぁ。
リヴァイ、モブリット、ミケが
取り合うのが分かった気がするよ」
とニヤニヤしながらメガネを光らせた。



リヴァイの紅茶を咳き込む声が聞こえる。


モブリットが
「あんた!ニヤニヤしすぎです!
その顔やめてください!」
と声を荒らげた。


フィンは咳き込むリヴァイと
顔を赤くしたモブリットに見ながら
「え。」
と困惑した声をだす。
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