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≪進撃の巨人≫ 蒼翼の天使 

第7章 紅い過去






バリンッ!!!!!

窓が割れる音がした。


混濁する意識の中、
人影がフィンに近づいてくる。


からだを抱き上げられる。
懐かしい香りがする。


「おい・・・・フィン・・まだ死ぬなよ。」
リヴァイの声がする。


燃え盛る音と確かに感じるリヴァイのぬくもりの中、
意識を失った。



_____________


「フィン・・・・
フィン・・・しっかり・・・・」
優しいモブリットの声がする。

目を開けると心配そうにこちらを覗き込む
モブリットの顔がうつりこむ。
周りを見渡すと見慣れない壁に囲われている。
ベッドの上に横になっている。
手にぬくもりを感じる。
「モブリットさん・・・・手・・・?」
フィンの手を握っていたモブリットの手が離れた。


「あぁ・・・・ごめんね。
目が覚めてよかった・・・。」
モブリットが胸をなでおろす。


体を起こそうとすると、
「まだ寝てなきゃ」
モブリットの温かい手がフィンの動きを止める。

ベッドに寝かされながら
「ミケさんは・・・
ミケさんは無事なんですか?」

「安心して、無事だよ。
隣の部屋で休んでるよ。」

ただ、受け身をとってない状態で壁に突っ込んだから
軽く頭を打ったみたいだけど
とモブリットは自分の頭をかきながら、
苦笑いしていった。


「・・・・無事なら、よかった・・・。」
とフィンも苦笑いして返す。

無茶しちゃいました。
とモブリットに作り笑いをする。


フィンは視線を落とし、自分の手を見つめる。

「私・・・・生きてるんですね・・・・。」
とため息交じりにつぶやく。


突然、
「死にたかったような口ぶりじゃねぇか。」
とモブリットの後ろから声がする。
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