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≪進撃の巨人≫ 蒼翼の天使 

第7章 紅い過去



リヴァイと地下街の関係が気になった。
恩人の姿が脳裏に思い浮かぶ。
まさかね‥‥。

フィンは口をつぐみ、考え込むミケを横目にノインの部屋を物色し始める。



机周りを調べるがなにもそれらしい手がかりがでてこない。


ふと、一度ノインの部屋を訪れた時に、
ベッドを隠すように立ちはだかった光景を思い出す。


ノインのベッドが気になった。
フィンはベッドを調べ始める。
ベッド周りの棚、
枕を調べたり、マットレスの下、
手を入れ込む。

ミケが不思議そうにのぞき込む。


ミケがふざけながら
「誘ってるのか。」
と笑う。
フィンが
「えぇ!違いますよ!!」
と大きな声で返す。


ミケがギシリ。
と音を立ててベッドに上がり込む。
「そこまで頑なに拒まれるとその気にさせたくなるな」
と笑いながらフィンをそっとベッドに押し倒した。

「それにさっき、相手するって言っただろう。」
とくすりと、イタズラに笑う。

「それは……ハンジさんに言いつけますよ!!」
とフィンが、言う。

ミケが、
「その気にさせて合意の上なら問題ないだろう」
と胸元に顔を沈める。

「いや、もうすぐモブリットさん来ますよ!!」
とミケを胸元から引き剥がす。


「初めてはゆっくり時間をかけて
手ほどきしなきゃな」
とミケはフィンの匂いを嗅ぐ。

スンッスンッ‥‥
残念だと、フッとまた鼻で笑う。

ミケの鼻息はくすぐったくて慣れない。
そもそも人に匂いを嗅がれることが慣れないのだけど‥‥
ミケのペースになっているフィンは恥ずかしくなる。


「早く離れてください!」
とフィンが赤い顔で言う。


ミケがフィンの赤く染まった頬に手を添えて
「赤くなった顔がさらにそそるんだけどな」
と甘く囁いた。

さらに顔に体中の熱が集中する。


フィンが勢いよくミケから離れようとすると、
バランスを崩して二人してベッドから転げ落ちる。


フィンが
「もう〜ミケさんのせいで」
ベットの下になにか見える…。

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