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≪進撃の巨人≫ 蒼翼の天使 

第7章 紅い過去





ミケと夕暮れの街を歩き、家路を急いだ。

ミケはフィンの夕日に染まったオレンジ色の髪に
そっと触れる。
しれっと匂いを嗅ぐミケ。

スンッスンッ____

「ミケさん・・・・」
とフィンは困ったような愛想笑いを返す。

「すまん。つい。」

ミケさん変な人。とふふっと笑いながら
二人は急ぎ足で家を目指す。


段々と家が近くになるにつれ、
フィンの表情が重くこわばっていく。

ミケはそう感じながらフィンの横顔を眺めていた。



フィンの歩みが止まり、家の前に立つ。
一呼吸、深呼吸してから、ガチャッと鍵を開ける。
ドアを開けてどうぞ、とミケを家に招きこむ。


ミケが
「普通の家なんだな」
っとつぶやく。

「どんな家を期待してたんですか」
とフィンは苦笑いをする。


ぎしり・・・ぎしり・・・
二人で階段を上がっていく。


ノインの部屋に足を踏み入れる。

まだノインの香りが残っている。


「無礼だと思うが、昨日、いや今朝か。
この家で交わったのか。」
と真剣な顔で少し驚きながら言ってくるミケ。

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