第6章 別れと再会
エルドが一通り話を聞いた後に
「エルヴィン団長の容態は悪くなる一方だ、
もう意識が戻ることはないだろうと‥‥。
医者も毒を突き止めないと時間の問題だろうと言っていた」
との報告をハンジにしようと来たことを伝えた。
ハンジが、口を開く
「もう、博打に出るしかないだろう。
時間が惜しい、この解毒剤をエルヴィンに飲ませてくれ。
追加で解毒剤を私は調合してみるから。
いいね?」
とエルドに指示をだした。
エルドはエルヴィンの元へ解毒剤を足早に運んで行った。
「私は解毒剤を新しく調合するから、ミケとモブリットはエルヴィンの部屋で"ある人物"の手がかりがないか調べてくれ。
フィンはそうだなぁ〜困ったな〜」
とハンジが、頭をかいている。
モブリットが
「分隊長が信用するなら、俺もフィンのことを信用します。
俺とミケさんでフィンを一旦預かってもいいですか」
と発言した。
ハンジはモブリットの発言に、目を丸くする。
モブリットがハンジに意見することなどあまり無くて、
貴重だったから少し口元を緩ませながら
「あぁ、わかった。フィンは私の友人だからね、
頼んだよ。」
フィンの頭にそっと手を置いた。
フィンの瞳から涙が溢れ出す。
ハンジが、
わっ泣くとこ?と驚いた表情を見せる。
フィン「ハンジさん、嘘ついててごめんなさい。
ミケさん、モブリットさん、私も兄を見つけたいので
協力してください。」
と深々頭を下げる。