第1章 過去と出逢い
ズキズキと頭は痛みに支配させれる。
頭痛を和らげるために口ずさむ詩がある。
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はるか彼方の 月が照らす
自由を目指し 飛んでみるけど
冷たい壁が 行く手を阻むの
今日も独り
月の光が 揺れているの
心の底の 遠い記憶
今はただ無彩の風のなか
安らかに眠りたいの 翼を抱きしめて
託された運命の 行方を捜す
一枚の 舞い散る羽根
いつかはきっと 見つけてみせる
孤独な心 癒せるばしょ
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ドクン・・・・・
・・・・・ドクン・・・・・
・・・・・・・・・・・・ドクン・・・・
鈍い痛みがだんだんと引いてゆく。