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≪進撃の巨人≫ 蒼翼の天使 

第19章 鍛錬と看板娘




「準備出来ました。」
フィンは立体機動装置を付け、
訓練服に身を包んだ。

髪は高い位置で後ろ結びして一つにまとめる。
高い位置で結ぶと一層フィンの髪はキラキラと輝いた。


「フィンでは、行こう。」

エルヴィンの後ろを着いて歩く。

すれ違う兵士はエルヴィンに敬礼をする。

そのあとに見慣れない女性に兵士たちは、ひしめき合った。




立体機動装置の訓練場は木が生い茂り、
巨人のパネルを使って訓練している。


兵士たちは硬質化ブレードを両手に
人形のうなじに見立てた木材に向かって斬り掛かる。


「エルヴィン、戻ったのか。
フィンのことも問題なく終わったのか」

いつの間にか隣にいた、ミケが話しかけてきた。

「あぁ、さっきね。
昨日は雨が酷くて帰って来れなかったんだ。
いきなり留守にしてすまない。」

「あぁ。かまわない。」

「ミケさん、色々とありがとうございました。」

「フィン、その格好・・・」
ミケがフィンの隣に回り込みながら口を開いた。

「これからフィンの
立体機動装置の腕を披露して貰うんだ」

「おぉ、見学させてもらおう。」



エルヴィンが兵士に声をかけ、
フィンを一度混ぜるように話す。


兵士達は戸惑った表情を浮かべたが、
すぐにフィンを一番前の先頭にする。


フィンは木にアンカーを撃ち込み
高い幹の上に立った。


久しぶりの森での立体機動装置を使うことに胸が踊る。


フィンは舞うように、素早く宙を駆け抜ける。


前を行っていた兵士に
あっという間に追いついてしまった。


兵士が抜刀し順々に
模造のうなじ斬り込んでいく。


フィンも続いて抜刀しながら順番を待った。

実際に刃を使うのは初めてのことだった。
手に力が入る。
傷跡がピリッと痛みを感じて顔をしかめながら
緊張し自分の順番を待った。

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