第14章 甘い朝はいかが?
宿舎の入り口でモブリットが待っていた。
「おはようございます!」
モブリットの清々しい挨拶がエルヴィンとリヴァイに向けられる。
「モブリット、おはよう。」
エルヴィンが優しく答える。
リヴァイは
「あぁ。」
と単調に返事する。
「モブリットも待ってたんだね。」
とハンジがにこっと笑う。
フィンは”モブリットも”?
辺りを見渡すと兵士の中にエルドを見つける。
フィンはエルドに向かっておはよう。と口を動かした。
フィンの視線の先の兵士が色めきだした。
フィンはすぐに顔を下に向ける。
「どうしたんだ?」
とエルヴィンがフィンの顔を覗き込む。
「・・・・いや、ちょっと周りの目が恥ずかしくて。
こんな風に周りに反応されるなんて思ってなかったので・・・。」
フィンの反応がかわいくてエルヴィンがクスリと笑う。
「・・・・・キミは今までどうやって生きてきたんだ・・・。」
ぽつりとエルヴィンが呟いた。