第14章 甘い朝はいかが?
フィンはリヴァイの一言で熱くなった。
昨日からリヴァイに遊ばれている感じがする。
癪に障る……、満たされてない疼きは
フィンの中でなにかの糸を解いた。
ソファーに深く座り込むリヴァイに自分の太腿を入れ込む。
ズボンの上からそっと股の間の膨らみに太腿を当てる。
リヴァイが
「オイ。」
と不服そうに声を出す。
リヴァイの紅茶艶を纏った唇を手でふさぐ。
リヴァイの太い腕を自分の体を抱くように誘導する。
フィンはそのままリヴァイの上に座り込むかのように躰を密着させていく。
心臓は互いに高まっていくのを感じ合った。
そっとリヴァイの首元にフィンが細い舌を這わせる。
リヴァイの目が熱っぽくなっていく。
フィンの高揚感に火が付いた。
その時。
ドンドンっ!!
ドアが叩かれてフィンは反射的に体を跳ね上げてリヴァイから体を離す。
いきなり体を離されたリヴァイはフィンを睨みつけながら
「なんだ。」
とドアに向かって低く叫んだ。
「フィン!!リヴァイに食べられてない!?」
ハンジの声だ。
食べそうになったのは私です……と思いまだ熱い頬をパタパタとしてフィンはドアに向かっていく。
フィンの開閉を待たずにドアは開いた。
「フィン!!」
フィンはハンジの腕の中に包まれる。
「食べられた!?」
嬉しそうにハンジが聞いてくる。
「ふふ…………どっちでしょう?」
フィンは笑いながら話した。
ハンジがリヴァイに目を向ける。
「少し食べた感じ?」
ニヤリと笑うハンジを横目に、リヴァイはシャワールームへと姿を消した。
「あぁ、まだ起きたばかりだったんだね。」
そうハンジは呟いてフィンを自室へと誘導した。
たくさんの書類と巨人に関する文献が散らばった部屋。
「シャワーどうぞ」
ハンジからバスタオルを受け取り、フィンは軽くシャワーを浴び急ぎ身支度を整えた。
ハンジの部屋から出た2人は廊下で待機していたリヴァイとの姿が目に入る。
「エルヴィンのところに行くぞ。」
とフィンの横を通り過ぎる。
"いつもの"リヴァイに戻っていた。
ハンジとフィンは並行して歩き、エルヴィンのもとへと向かった。