第14章 甘い朝はいかが?
朝の日の光でフィンは目を覚ます。
いつの間にかベッドで眠っていた。
フィンの脳内に昨日の出来事が3秒ぐらいの走馬灯のようによぎる。
最後までしなかったのでフィンの純血は守られたもののリヴァイに絶頂させられてそのまま眠りに落ちたことを思い出す。
包帯がぐるぐるに巻かれた手を綺麗な手に握られている、
不格好な自分の手にため息が出る。
そっと隣を振り返る、リヴァイの寝顔を見上げる。
フィンの胸は一気に鼓動が早くなる。
いつもぴしっときれいに流れている前髪が寝癖がつきふわふわとこちらに向いている。
無防備に寝ている姿がなんとも可愛らしくて愛おしい。
ついフィンの顔から笑みがこぼれる。
フィンの鼓動が一気に早くなる。
リヴァイの白い素肌に気づく。
リヴァイの太く綺麗な白い首筋、程よく筋肉が付き引き締まった腕、
しっかりと溝のできた硬い胸元がこちらをのぞいている。
リヴァイの裸にフィンは慌てて布団で顔を覆った。
「・・・・ん。」
リヴァイの寝言が聞こえ、からだがピクリと動いた。
そっとうすい布団からフィンは顔を出しリヴァイの顔を静かに盗み見る。
すぅーーーーっと
リヴァイはまだ寝息を立てている。
そっとリヴァイから体を離す。
音を立てないように細心の注意を払いながらフィンはベッドから抜け出した。
フィンは自分の着ていたシャツが大きくなっていることに気づく。
あ、ボタン飛んで行ったんだっけ。と昨夜のリヴァイに脱がされた時のことを思い出す。
顔に熱が集中し始める。
シャツからリヴァイの匂いがする。
少しだけ嗅いでみる。
自分でまるでミケみたいだなと苦笑いを浮かべて冷静にやめ部屋の中を見渡し歩いていく。
全身からリヴァイの匂いがするのを感じながら
リヴァイの部屋にある紅茶の袋を見つける。