第11章 二人からのお誘い
エルヴィンが
「ダメだと言ったら……どうする?」
大きな蒼い瞳をのぞかせるエルヴィン。
「冗談言わないでください・・・。
リヴァイさんも離してください・・・。」
フィンは熱の集まった顔で
リヴァイの顔を見上げる。
リヴァイがすぐに視線を外す。
口元に手を当てている。
フィンはなにかしたかな・・・?
という表情を浮かべる。
エルヴィンがその様子を見て
ふふっと笑みを浮かべる。
「・・・フィン。
私の『愛を頂戴』と言っていたね。
続きをしようか。」
エルヴィンが甘く囁く。
フィンは頬を赤く染め上げながら
「あッ・・あの・・・あれは・・・・。」
あたふたと焦りながら話す。
「・・・・騙したお詫びをしてもらおうか。」
エルヴィンがフィンの太腿をなぞる。
甘い吐息が漏れ出る。
「・・・エルヴィンさん、
私何もできません・・・。」
エルヴィンが噴き出す。
フィンは目を丸くする。
「エルヴィン。悪趣味だぞ。」
リヴァイの冷たいツッコミが入る。
「ちょっとフィンに意地悪したくなってね。
リヴァイも途中まで
ノッていたじゃないか。」
リヴァイに囁かれた耳元に
エルヴィンの指先が触れる。
後ろからリヴァイの舌打ちが聞こえた。
フィンは耳を隠しながら
「・・・・ひどいです・・・。」
顔に手を当てながら俯く。
「君がしたことの借りは
まだ残ると思うけど
また今度に取っておこう」
エルヴィンが静かに笑う。