• テキストサイズ

小春日和 【鬼滅の刃 不死川実弥】

第3章 おそろい*







実弥さんは終始『美味い』と言って私の作ったご飯を食べてくれた。

良かった。
頑張って作った甲斐があったな。

食べながら、小豆を使った料理が好きだということも教えてくれた。

おはぎ好きだもんね。
小豆料理って何があるかな。
おしることか、ぜんざい?
…おやつっぽいな。
お赤飯…は、おめでたい時だよね。
…。
いとこ煮しか思い付かない。
やっぱり今度妙さんに聞いてみよ。

そんなことを考えながら食後の洗い物をしていると、お風呂を沸かしに行っていた実弥さんが戻ってきた。


「悪ィな、洗いモンさせちまって」

「いえいえ、あと拭いて戻すだけなので」

「俺もやる。そこの布巾貸せェ」


実弥さんに布巾を渡して洗ったお皿を一緒に拭くことに。

…なんでだろう。
お皿拭いてるだけなのに。
実弥さんとだからかな。
なんか、楽しい。


「…ふふ」


あ、つい…。
不敵に笑ってしまった。


「…お前、どーしたァ?」


なァに笑ってやがると、おかしなものでも見たかのように訝しげな顔で覗き込まれる。


「あ…、なんか、楽しくて…」


素直にそう言ってみれば、


「…そーかよォ」


フッと笑って、私の大好きな大きな手で頭をポンと撫でてくれた。

やっぱり私、これだけで幸せだ。





/ 136ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp