第3章 おそろい*
『見たくねぇ?コイツらの実力』
『はァ?んなモン…』
宇髄の奴、やたら推してくるが…
そういや最近だったなァ。
宇髄とコイツらで十二鬼月を討ったって話。
上弦だったか。
よく生きて帰って来れたモンだ。
間近で見てた宇髄が言うんなら、間違いねェってことか…
『気が変わった。お手並み拝見といこうじゃねェか』
『そう来なくっちゃなぁ!よし、お前ら!てめぇの実力派手に見せてやれ!』
『はい!よろしくお願いします!』
『嘘でしょ無理無理無理無理ぃ‼︎絶対死ぬぅー‼︎』
『ヌハハ!腹が減るぜぇ‼︎』
『腕が鳴るだァばかタレがァ‼︎』
馬鹿過ぎて、思わず突っ込んじまった…。
コイツらホントに強くなったのかァ?
にわかに信じ難いが…。
まぁ、弱いままならシバくまでだ。
このクソ隊士三人組に柱の実力見せつけてやらァ。
風柱、ナメんじゃねェ。
『テメェら三人纏めてかかって来やがれェ‼︎ぶっ殺してやらァ‼︎』
『派手な血飛沫見せてやれぇ‼︎』
『それもう死んでんでしょーがー!ヒィィィ!殺されるー!
イ“ーヤ“ーーーーー‼︎』
音屋敷の庭に、黄色頭の汚い絶叫が響き渡った。
ー数時間後。
宇髄と共にしごき上げ、けちょんけちょんにのしてやった。
確かに、そこら辺の一般隊士よりは強い、かもしれねェ。
他の隊士なら打ち込みだけでへばっちまうところ、コイツら三人きっちりついて来やがった。
柱相手に反撃して来れない奴がほとんどだが、倒れても直ぐ体勢を立て直し、俺に一撃を喰らわそうと向かって来やがる。
あの黄色頭の“気絶しながら戦う姿勢“が謎過ぎて、理解が出来ねェところだが…。
まぁ骨のある奴らなのは確かだ。
が、まだまだだなァ。
コイツら煉獄の継子だってハナシだ。
これからもみっちりしごかれりゃいい。