第3章 おそろい*
そうだ、調味料あるかな?
食材をかなり買い込んでしまったから、これ以上は持てないと、調味料は買わずに来てしまったのだ。
ちょっと拝見致します。
お味噌ある、お塩、お醤油、お砂糖も…
ちゃんと揃ってる。
実弥さん、自炊するのかな?
さっき、廊下を歩いてる時から何となく感じてはいたけれど…
たまたま襖が開いている部屋がいくつかあって、ちらっと見てみたらスッキリ整頓されていて、お掃除も行き届いていた。
歩いてる廊下もぴっかぴかに磨かれていた。
こんなに大きなお屋敷、一人でやってるの?
お仕事して、自炊して、掃除もこなす。
もしや、実弥さんは…完璧超人なのか。
そんな凄い人のお嫁さんなんて、私大丈夫かな⁈
こんなに大きなお屋敷の家事を完璧にこなす自信、今の私にはない。
未熟でごめんなさい。
ああぁ、どうしよう…。
そうだ!
せめて料理くらいは美味しいもの作れるように頑張ってみよう!
お料理の上手な妙さんに、お料理を教えてもらえるよう今度頼んでみようかな。
目指すは料理上手なお嫁様。
立派になるべく花嫁修行を決意した私だった。