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小春日和 【鬼滅の刃 不死川実弥】

第1章 幸せのカタチ


「不死川さん!来てくれたんですね!」

「オー、来てやったぞォ」

「もう待ちくたびれちゃいました」

「はは、待ってたのかよ。休み取れなくてなァ、遅くなって悪かったな」

そう言って不死川さんは私の頭をポンポンと撫でてくれて、思わずどきっとしてしまう。

「混んでんなァ」

「すみません、折角来て頂いて申し訳ないんですけど、相席でもいいですか?」

「あァ、どこでもいいぜェ」

「じゃあ……」

私は辺りを見回し空いている席を探す。

あ、あそこならいいかな。


「お食事中失礼します。只今店内混み合っておりまして、申し訳ありませんが相席でもよろしいですか?」

縦縞の羽織の男性と、桃色の髪の女性が座っていたが、快く了承してくれた。


「ありがとうございます!不死川さーん!こちらへどうぞ!」

「あァ……げっ…!」

私が案内した席を見て、不死川さんは思いっきり顔を顰めた。

どうしたんだろう……?


「ああ!不死川さんこんにちは!こんな所で会うなんて奇遇ね!」

「不死川……何故お前がここにいる?甘味はいつも店で食べずに買って帰る派だろう」

知り合い…なのかな。
でもなんでだろう、不死川さんの顔に物凄い青筋が…!
仲悪いのかなぁ、どうしよう…


「あの、不死川さん…他のお席探しましょうか?」

「いや、ここでいい。気ィ使わせて悪ィな」

不死川さんはまた私の頭をポンと撫でた。
これ不死川さんの癖なのかな。
される度にドキドキしちゃう……


「いいえっ、えっと……あ、どれにしますか?」

不死川さんは私が渡した品書きをざっと見て、殆ど迷わずこう言った。


「おはぎ」



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