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小春日和 【鬼滅の刃 不死川実弥】

第3章 おそろい*







お店を出てから大通りをあてもなくぶらぶらと歩く。

今までお店と家の往復が殆どで、休みの日の買い物も近所で済ませてしまう私は、こういう大通りのお店をゆっくり見たことがなかった。

呉服屋さんや履物屋さん。
お蕎麦屋さんにうどん屋さん。
駄菓子屋さんに甘味屋さん。
一体何軒並んでいるんだろう。

最近では、洋食屋さんや“かふぇー“なんて言うお洒落なお店も増えてきたみたい。

うちのお店の常連さんに聞いたところ、お茶じゃなくて“こーひー“って言う真っ黒な飲み物とか、“おむらいす“って言うご飯が玉子に包まれた謎の食べ物を振舞われるんだとか。

でも美味しいんだって。
初めて聞いた時、少し興味をそそられた。

今度行ってみたいな。
行きたいって言ったら蜜璃ちゃん、一緒に行ってくれるかな。

そう思ってぱっと蜜璃ちゃんの方を向いてみると、さっき結んだ組紐を嬉しそうに摘んでいた。






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