第20章 LOVE×中毒
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まゆ「あっ!私は巌勝さんとも口付けに没頭できるわよ!」
槇寿郎「そう云う問題かバカ娘が!」
黒死牟「確かに口付けしている時のまゆは一層のこと愛い…」
父上が「全くお前等は…」と呆れた様子で席に着き、巌勝さんも続いて座った
縁壱「もう少しで出来ます故、少々お待ちください。まゆ、皿を出して盛り付けを頼む」
まゆ「はぁい♡巌勝さーん!『覚』の文珠渡すから義勇起こして連れてきて!」
ありゃっ、実験終了だわ(笑)でもまぁ、今の私が掛ける眠りの術(スリーピング)よりは保ったわね
黒死牟「わかった」
夕餉が出来上がり、義勇も食卓に着いた。若干緊張しているようだが、表情が巌勝さんや縁壱さんと同じく分かり辛い
まゆ「美味い!流石は私の嫁♡」
義勇「嫁?」
巌勝さんと父上が『お馬鹿!』という目線を送って来る
まゆ「縁壱さんに嫁になってほしいなぁって!」
黒死牟「男は嫁には出来ぬぞ」
槇寿郎「すまんな冨岡。うちの娘は頭が少々おかしい」
義勇「慣れてます…」
槇寿郎「それは良かった、これからも宜しく頼む」
えっ「慣れてます」って私いつも頭おかしいの!?父上も「それは良かった」じゃないわよね?
義勇は鮭大根をモグモグしながら『ムフフッ』としている。その顔が可愛いのよね♪
黒死牟「鮭大根が好きなのか?」
義勇はモグモグしながら、首をこれでもかって位に縦に振っている
縁壱「作った甲斐があるというもの。良かったらまた食べに来てほしい」
槇寿郎「遠慮は要らんぞ?」
義勇は縁壱さんと父上の言葉に「はい!」と幼い頃のように笑顔で答えた。縁壱さんの鮭大根がよっぽど気に入ったのかしらね♪
まゆ「さぁ義勇、私が(文珠で)寝かしつけてあげる♪」
義勇「一人で寝られる…」
なに顔を赤くしてんのよ、同じ布団で寝た仲じゃないの!おかしな子ねぇ←子供を寝かしつける感覚でしかない
まゆ「あら、そぉ〜お!ちゃんと布団掛けて寝るのよ。わかったわね!」
義勇「わかった…」
義勇は私達に「おやすみなさい」と言って、充てがわれた部屋に行った
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