第20章 LOVE×中毒
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鬼「気に入らねー!お前等の様なバカップルは嫌いだァァァ」
黒死牟「月の呼吸 弐ノ型 珠華ノ弄月」
巌勝さんが問答無用で斬りつけた。そんな所も素敵!好きよ♡
鬼「チキショー!カップル皆滅べぇぇぇ」
灰になって消えていく中で言う台詞じゃないわよそれ…
黒死牟「ふぅ…誰かに似てたな。竜とか竜とか竜とか」
まゆ「竜兄さんだけじゃないwww」
黒死牟「散々言われたような台詞だった故に、何かイラッとした…」
まゆ「竜兄さんだったら『イケメン様は女なんて選り取りみどりですよね!!羨ましくなんかないわぁぁぁ』って付け加えてたわね」
巌勝さんは腕を組み、懐かしそうに「そうだな」と言って微笑んだ。あぁぁ格好良いっ♡
黒死牟「帰ろうか」
まゆ「うん!あのさ、お願いがあるの!さっきみたいなバカップルを偶にやりたい♪」
黒死牟「それは縁壱に頼んでくれ…」
まゆ「巌勝さんとしたいの!」
上目遣いで目をウルウルさせてみる。私は知っている、この仕草に巌勝さんは弱い事を…
黒死牟「うっ…二人の…時なら…」
ほらね♡
まゆ「やった♪巌勝さん大好き♡んっ…ふぅ………」
突然の口付けだった
抱き寄せられて、息もできない位に甘くて深いもの
黒死牟「私だから良いが…他の男に、そんな顔を見せるなよ?縁壱には…まぁ良い……」
まゆ「っ…はい!」
心臓がバクバクして胸の奥がギュッてなっちゃう
巌勝さん顔赤いよ?きっと私も…
お互い赤い顔のまま、指を絡ませ恋人繋で屋敷へと歩き出す。他愛のない会話だけど、それもまた嬉しくて仕方がないの
黒死牟「本部には行かぬのか?昔は毎日のように桃太や亀島達と、本部で騒いでただろう」
まゆ「ご飯は三食とも縁壱さんが作ってくれるし、報告書は屋敷で書いて持たせれば良いし…昔みたいに、本部に行けば誰かしら友達が居るわけじゃないからね」
今の鬼殺隊は昔より入れ替わりが激しく、昨日笑いあった者が次の日には冷たくなって帰還するのが当たり前のように在る
それが現実…
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