第20章 LOVE×中毒
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まゆ「頭を上げてください。美月、二人に一体何を言ったの?」
罰が悪そうな顔しちゃってっ
美月「えーっと…お母さんを誰かに取られちゃうかもって言ったの。言い過ぎたけど間違えじゃないよね」
まゆ「大間違えよ!」
美月「何が間違えなの?周りに頼りになる美男子が居たら靡くよね。分かってくれない旦那よりも絶対良いもん」
男性陣は私と美月の雲行きが怪しくなってきたのを察知したのか、オロオロとしている
まゆ「へぇ〜アンタの恋愛感は『旦那より頼りになる=イイ男=そっちに行く』なのね?」
縁壱「そんな事は言ってないだろう」
黒死牟「飛躍し過ぎる…」
そんな一過性のもんで靡くと思わてるのが嫌なのよ。愛ってそういうもんじゃないでしょう?
まゆ「この子が言ってるのはそういう事よ。そういう男が現れたら美月は蓬君を捨てて、その男の所に行くんだ?」
美月「私は蓬君一筋です!!」
私は巌勝さんと縁壱さん二筋よ!
まゆ「それなら変な事を言わないの!アンタの事だから、お父さんとお母さんが離婚しちゃう!とか思ったんでしょうけど、大丈夫だから帰りなさい」
縁壱「離婚なんて絶対にしないから心配をするな。勿論、お母さんは兄上とも別れたりしない」
黒死牟「うむ。帰って子供達と居てやりなさい…」
美月「え〜っ、お父さんも黒死牟伯父様も、さっきまでの『捨てないで~』みたいなアレは何だったの?」
心配し過ぎよ全く!この程度で一々別れる別れないってしてたら、夫婦なんてやってらんないわよ
美月「だってさ、男の人と酒飲みながら泣いていたじゃん!浮気しようとしてたんじゃないの?」
まゆ「どういう脳味噌の構造してんのよアンタは!浮気なんてする気ないわよ。二人きりじゃないのは見てたんなら分かるでしょうが」
黒死牟「美月の早とちりだな」
縁壱「お母さんが浮気などをするわけが無かろうに」
どういう生き方をしたら『酒飲みながら泣いていた=浮気したい』になるのかが不思議だわ。ドラマの見過ぎかしらね
美月「お呼びでない!?これまた失礼しましたっ!あっは(笑)帰りまーす♪(店で覗いてたのバレてた!?)」
美月は冷や汗をかきつつソルに掴まって、ササッと帰って行った
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