第20章 LOVE×中毒
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白澤「まゆちゃ〜ん♡お待たせ♪浮かない顔してどうしたの?」
まゆ「リリスも呼んであるから、飲みながら話すわね」
私の使い魔にリリスを呼び出してもらった。この二人に相談するのは約四百年ぶりである
まゆ「実は二人に相談があってね…」
リリス「私達を呼び出したって事は、またアレの話よね♪」
白澤「また何かあったの?」
私達は地獄の花街の妲己が経営しているお洒落な飲み屋に来ている。こんな華やかな場所は何年ぶりかしらね
まゆ「取り敢えず飲もう!」
白澤「そうこなくっちゃ!好きな物を好きなだけ飲みな♪僕が払うから心配いらないよ♡」
優しいなぁ…
まゆ「じゃぁ遠慮なく。取り敢えず酔いたい…」
白澤「どんどんいっちゃって♪リリスちゃんも!」
リリス「そのつもりよ。店員さん、この店で一番高い酒をじゃんじゃん持ってきてくださる?」
店員「畏まりました」
言い出すタイミングが難しいというか何というか…中々言い辛い話ではあるわよね
リリス「珍しいじゃないの、まゆが相談なんて。四百年前にアレがレス事件以来よね」
白澤「あ〜、あったね」
私達は酒をガンガンに胃に流し込んでいく。美味しい酒な筈なのに、味気無いのは何故だろう。いつもと同じ味、でも違うの…
まゆ「今回はね、男の自尊心についてなの」
リリス「自尊心?」
白澤「待って、話が見えないから最初から話してくれる?ゆっくりで良いからね」
私は道場での出来事を細かく話した。随分パニックになってしまったけど上手く伝わると良いな
白澤「なるほどねぇ〜…まゆちゃんは三人平等に欲を封じたら良いと思ってるけど、どうも縁壱君と巌勝君は封じたくないようだと」
リリス「それで他の女の子とヤリたいんじゃないかってわけね…」
まゆ「うん…」
白澤はグラスに入った酒をグイッと一気に飲み干すと口を開く
白澤「まゆちゃん。男っていう生き物はね、アレが勃たなくなると心が死んじゃう生き物なんだよ」
嘘っ!?
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