第20章 LOVE×中毒
・
縁壱「なりませぬ。今抱いてしまえば、恐らく黙っていても槇寿郎殿は二人の空気で分かってしまうでしょう。そうなれば交際自体が危ぶまれます。兄上は、それで良いのですか?」
黒死牟「まゆと別れさせられる……………ダメだ!私に死ねと言っているようなものだぞっ」
チッ、もう少しだったのに!縁壱さんも混ざっちゃえば…って、縁壱さんがそこで欲に負ける人じゃないのは分かってるわ…伊達に四百年一緒に居るわけじゃないもの!
縁壱「ならば二年は我慢しましょう」
黒死牟「あぁ、すまなかった。私はまゆの事となると暴走してしまう癖があってな…」
うーん、でも空気で分かるものなの?……あー、第六感的なのかしらね
縁壱「よく存じております」
黒死牟「うむ…。まゆ、期待させて申し訳ないが今は出来ぬ…すまない……」
まゆ「ううん、そうよね!やっぱ約束だし守らなきゃね!」
神魔は総じて…うーん、大体…まぁまぁ色事が好きなのよね…四十億年の間、色事に全く興味が無かった私が色事に狂うとは思わなかったわよ
縁壱「まゆもだ。したいのは分かるが、あまり煽ってくれるな」
まゆ「はーい、ごめんなさい。もうしない…」
つまり今は痩せ我慢するしかないって事よね(汗)
縁壱「その代わりと言っては何だが、抱き合うとか接吻などは沢山しよう」
まゆ「うん♡」
黒死牟「私達が我慢出来なくなる気がしないでもないがな………」
そうなったら文珠で『煩/悩/一/時/封/印』…うーん…流石に文珠を六個もそれに使うのはないわね。『煩/悩/解/放』とか?……むっ…解き放ったらダメよね!?だめだわ不味いわ
ぬぬぬっ、難しいわね。だったらこの際………
まゆ「色欲を封印しちゃおうか」
縁壱「極端では…?」
黒死牟「男としてそれは勘弁だな…勿論、他の女となんて事は絶対に無いが」
うーん嫌なのね…それなら!
まゆ「欲はあってもアレが寝たままになるとか…?」
黒死牟「余計に嫌だ…………………死んでも嫌だ!!」
縁壱「私は構わぬが…」
三人に欲が無ければ解決じゃない?
・