第20章 LOVE×中毒
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黒死牟「流石は私達のまゆだ…」
縁壱「ええ、本当に強く愛らしい」
そう言うと、私に向かって二人揃って微笑んだ。とても綺麗に…
あっ…こ、これは!ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ
ブシュッ ブーーー
勢い良く私の鼻の穴から噴き出す赤い液体
黒死牟・縁壱「まゆ!?」
そうなるわよねー
まゆ「…後悔はないわ…死んでも良いっ!!」
縁壱「死ぬなっ」
黒死牟「お前に何があったのだ!」
んっ?もしも、今死んであっち(魔界)に帰ったら…
死因:失血死。美形兄弟の微笑みにより、鼻の穴から大量の血を流し死に至った
しゃっ、洒落にならない…きっとアダ名が増えるわ!
『堅い・キツイ・怖いの3K女子』『行けず後家』『億年処女』『鋼鉄の女王』『神魔妖悪女連合』に加え
NEW♪『鼻血ブースカブー』
…………絶対に嫌よ!!
まゆ「あまりにも二人が格好良くて私の鼻が堪えられなかったの(泣)」
黒死牟「昔はそんな事無かっただろう?」
縁壱「三人での稽古は毎日していましたね」
わかってないわ!
四百年の時を経たのよ?
まゆ「だって、だって…四百年の間に二人とも渋みが出てきたり、色気が増してたりしてるのよ?永い事生きてきた深みというか…兎に角、色々とヤバイわ!!」
黒死牟「まゆ程は生きておらぬ。それに神魔界などには、私達以上に生きてきた男は居るだろに…」
それこそ分かってない!
まゆ「むぅ…あのね、私の愛する殿方は巌勝さんと縁壱さんだからよ。その愛する殿方にだから感じるものがあるの…他の男に興味のきょの字もない。だからそんなものは感じないわよ」
黒死牟「お前は何故にそんな可愛い事ばかり言うのだ…まゆが可愛過ぎて、この場で脱がせたくなるではないか!!」
縁壱「兄上が昔の兄上に完全に戻った…?」
まゆ「え〜っ、ここじゃ嫌♡布団で脱がせて♡」
黒死牟「承知した!!」
私を抱き抱え布団にダッシュしようとした巌勝さんを、縁壱さんが止めに入った
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