第19章 番外編【MISSION義勇の心を救えっ!!】
・
まゆ「強いよ…義勇は強い!」
義勇「やめてくれ!!」
まゆ「ごめん…」
私が謝ると義勇は気不味そうに、そっぽを向いた
義勇「すまない…」
まゆ「大丈夫。鱗滝さんから聞いたよ。最終選別の事」
義勇「そうか…」
義勇は何を思ったのか、私の手を取り歩き出す。行きたい場所でも有るのかしらね
義勇「藤の花の家…」
まゆ「あ、うん!鷹男さん、今夜は藤の花の家紋の家に泊まるからって、母上に言っといて」
鷹男「了解シタ。嬢チャンハ男ト宿ニ泊マルダナ!」
まゆ「悪意の塊やん!間違えじゃないけどね…」
藤の花の家紋の家に行くのね!何かと思ったわ。鷹男さんは放っておこう、何言ってもダメだから。四百年前にも、度々そんな風に巌勝さんや縁壱さんに言ってたし
巌勝さんが迎えに来たとか恐怖でしかなかったわ…夜伽という意味で(汗)でも、それ以上に他の隊士が怯えてたのは可哀想だったわよねぇ
まゆ「もう着くね」
どれくらい歩いただろうか、私達は勘三郎に案内されて藤の花の家に辿り着いた
勘三郎「義勇、ココデユックリ休ムンジャ」
義勇「わかった」
まゆ「…………」
勘三郎これ義勇じゃない、私の頭…
勘三郎も歳取ったわね。でも仕方ないかな、左近次が若い時から鎹鴉として居たんだから。あの頃はシャキッとしてたし迫力もあったのよね…
アレッ?勘三郎って鴉が生きる年齢越えてない!?
勘三郎「ハテ…嬢チャン何処カデ会ッタカノォ〜」
義勇「……?」
まゆ「気のせいですよ!」
相変わらず感は良いのね。勘三郎って今は随分おっとりしているけど、若い頃は結構気性の荒い子だったのよね…何回突っつかれた事か(泣)
昔の事を考えていると、部屋に案内されて既に畳に腰を下ろしていた
義勇「(今から)夕餉(を持って来てくれる)。(後で)話がある」
まゆ「うん」
うん!?嘘っ、私いつの間にか座ってたよ!凄くない?
夕餉を食べ終わりお風呂を頂き、部屋に帰ると布団が二組敷かれている。あ〜、部屋が空いてないのね
・