第18章 三度目の正直
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内包魔力を使っても、人の身体では出来ない事もあるから難しいわ…霊気構造を変える事が出来ず、人にも神魔にも出来ない。今は鬼のままで居てもらうしかないのよね
これ位は他の魔族が手伝ってくれても良いのに!!
黒死牟「先ずは親御さんに挨拶か…?」
まゆ「律儀&天然なのよね。巌勝さんって」
取り敢えず光柱邸で房中術をしなきゃね。煉獄家じゃ出来ないから、絶対に!!
黒死牟「しかし、親御さんには言わねばならぬだろう」
まゆ「その前に術を掛けておきたいの。阻害(オブストラクション)で鬼に対して、巌勝さんが鬼で上弦の壱だと認識させない術よ。要するに鬼舞辻を始めとする鬼は上弦の壱と巌勝さんが一致しなくなる」
説明苦手だわ…わかり辛くてごめんね(泣)
黒死牟「今ここで掛けられないのか?」
こんな所でするの?もぅ、積極的なんだからっ♡って違うか
まゆ「その前に房中術って術をしないと、どうにもならないのよ」
黒死牟「房中術…聞いたことが有るような無いような…」
まゆ「まっ、屋敷に行きましょう!グラウ、空間移動を」
グラウ「グゥ」
『あっ!』と言う間に光柱邸の前に着いた。鷹男さんと影子も後で呼ぼう♪
黒死牟「ここは何となく見覚えが……」
まゆ「そうよ、昔の月柱邸。内装やら設備は変わってるけど御館様は多分わかってて、ここを用意してくれたんだと思うの」
巌勝さんと結婚生活を営んだ懐かしい屋敷で、また一緒に暮らせるんだね!本当に嬉しいなぁ…
黒死牟「元の月柱邸…懐かしや…」
まゆ「そうね、懐かしいわ。さっ、入りましょ」
私と巌勝さんは手を繋いで中に入って行く。何気に恋人繋ぎしちゃった♡
黒死牟「囲炉裏などは当時のままなのだな」
まゆ「うん、残せる場所は出来る限り残してくれたみたいね」
私は巌勝さんを座布団に座らせ、その膝に乗る。私だけの特別な場所…
黒死牟「ところで縁壱と私でまゆを共有すると云う件なのだが…」
まゆ「ダメ?」
正直、巌勝さんが同意してくれる確率は低い。一か八か的な所は有るのよねぇ(汗)
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