第17章 大正恋物語【煉獄家】
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耀哉「さて、槇寿郎。まゆは四百年前の光柱だったね。産屋敷家の文献にも、確かに御影まゆの名はある。誰が書いたかは不明だけど、継国兄弟の両方との婚姻も書いてあった」
槇寿郎「はい、それは事実かと…」
耀哉「疑ってはないよ。事実、鎹鴉に鷹男と影子という子達が居てね、その子達から当時の話を聞いている」
槇寿郎「何故に四百年前の話を鎹鴉が!?」
耀哉「彼等は魔鳥なんだよ。まゆの魔族としての部下が魔鳥にしたらしい。その子達からまゆと、月柱の悲しい別れを聞いたんだ。私はね、上弦の壱もまゆも信用出来ると思っているし、鬼殺隊の大きな戦力になる。柱としても、父親としても正式に認めてあげてほしい」
まゆの正体はバレていたのか…
槇寿郎「御意に!」
耀哉「槇寿郎の心配はわかるよ。まゆは、まだ幼いからね。前世の夫とはいえ、男性と関わるのは父親としては複雑だ」
槇寿郎「はい。ですが、親として節度を守らせます。その旨は相手の男にも伝えます故…」
こればかりは何とも言えぬがな…
【槇寿郎SIDE END】
まゆ「鷹男さん、影子も入りなよ!私の部屋に寝床作ろうか?」
鷹男「縁壱トノ逢瀬ヲ邪魔スル程、俺達ハ馬鹿ジャネーヨゥ」
影子「ソウヨー。ソコノ木ニ、巣ヲ作ッテヨー」
玄関の手前での会話。邪魔は出来ないと言う鎹鴉達。本当に、この子達は良い子♪
その夜、産屋敷邸から直接任務に行ったらしい父上が帰ってきた
槇寿郎「まゆ、話がある」
説教かな?何かしたかな私
槇寿郎「先ずは、最終選別合格おめでとう。お前が、ほぼ鬼を滅したとの事で、お館様からお褒めを頂いた。立派だったな!」
まゆ「ありがとうございます!」
それだけじゃないでしょうね…
お館様と父上の会話を話してくださったが、まさかの正体バレ
槇寿郎「正体は別に良い。まゆが上弦の壱を引き入れるのも構わぬ。ただし、お前が幼いうちに再開したのならば、付き合いに節度を持ってほしい」
まゆ「…………わかりました」
うーん…まぁ、房中術はセーフよね。あくまでも術だし?
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