第5章 回りだした歯車が鋭すぎる
・
その頃のまゆは…
まゆ「ぐへっ まゆはね、いっしょーけんめー自分をおしゃっ、抑えてるのっ!忘れよーと努力したさっ!ううっ、うっ、なのに元カレと仕事とか何の罰よぉー私がいったーい何をしたぁぁぁ!うわぁーん(泣)」
信長「うーむ…まゆは、よう頑張ったがね、いじけとっても何もならんがや。おみゃーは侍だろうて!胸張って堂々としとったら良いんだわ」
まゆは酔に酔って大号泣しながら信長に本音を語った。その間も酒は離さないのは流石と言って良いだろう
まゆ「ノブぅ〜まゆは侍だぁぁぁ!!だよね!?」
信長「おーヨシヨシ!よっ、侍!(おもしろいwww)」
飲み屋で自棄酒して信長に慰められていた。まゆは今、大変に質の悪い酔っ払いである
まゆ「おやっさん酒を樽で!!」
信長「まだ飲むんかwwwよっしゃ、とことん付き合ったるわ!(あー、そうとう堪えておるがね)」
まゆが酒樽に顔を突っ込んで、それを信長が必死に止めている頃、日柱邸では巌勝の部屋決めをしていた
縁壱「部屋は何処に致しましょうか」
巌勝「まゆの近くが良い」
縁壱「しかし兄上…」
巌勝「例え触れられなくとも、まゆの近くに居たいのだ。縁壱、わかってくれ、頼む…」
巌勝は俯き加減で苦しそうに言った。本音ではあるが、こうすれば縁壱はその様にするだろうと思っているのである
縁壱「かしこまりました。小峠、まゆの近くの部屋に兄上の部屋を用意してほしい」
小峠「御意に(あーコレって拗れちゃうやつ?まゆ様を巡ってイケメン兄弟が…?やっとまゆ様が真に明るくなってきたというのになぁ)」
小峠は事情を知った上でまゆを心配していた。この男は別名「観察眼の丸坊主」と言われ、隊士から痒いところに手が届くと慕われているのだ。それ故にまゆの誰も気が付かないような些細な変化にも気がつくのだった
小峠「お部屋を整えます故、どうぞ夕餉を召し上がってくださいませ」
縁壱「いつもすまぬな。洗い物は私がするから、兄上の部屋が終わったら休んでくれ」
・