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R18夢専用 ♡ 濃蜜ドロップス

第3章 ♡そこは狂った愛の底♡ ※ヤンデレ


 

夢乃は呆然と立ち尽くし、しばらく動かなかった。

駆け落ちや売女という言葉を聞くのは初めてだったけれど、自分の母親を悪く言われたことだけははっきりと分かる。


(違うもん……お母さんは、ばいたなんかじゃないもん)



悔しさで、スカートを握る手にギュッと込められていく。

大丈夫、泣かない泣かないと、心に言い聞かせて、意地悪な子供の言ったことは忘れようとしていた。


けれど、数日後。




「やーい。もらわれっ子、お前も媚び売ってあの家の子になったんやろ?」



再びガキ大将達が一人でいる夢乃を見つけてからかってきた。



「売女の子やから、おにーちゃんに擦り寄るんも上手やろなぁ」



理不尽な言われようだが、大人しい性格の夢乃は言い返すことも逃げ出すことも出来ずに、ただただ戸惑った顔で下を向くだけだ。

何も反応がないことに苛立ったのか、ガキ大将は


「おい!聞いてへんのか!」


と、夢乃の肩を押し突き飛ばした。



「きゃ!」



悲鳴を上げて地面へと倒れる。

こんな乱暴なことをされたのは生まれて初めてで、驚きで尻餅をついたまま動くことができなかった。

おまけに目に砂が入って痛い。


突き飛ばしたガキ大将も軽く押したつもりが、ここまで大袈裟なことになるとは思ってなかったので、謝ることもできず気まずい空気が流れる。



   
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