第2章 ♡アラブの王様に飼われるお話♡
「ああ。やはり似合うな」
ライールが言うよに、夢乃の華奢で白い首と、ふわふわな長い髪に可愛らしい首輪はよく似合っていた。
夢乃は『これはなんだろう?』と中心にある鈴をツンツンとつついている。
「ほらほら、せっかくの鈴が取れてしまうぞ」
「………これ、だいじ?」
「ああ。それがあれば夢乃がどこにいるのかすぐに分かるから、外してはいけないよ」
主人の言うことを素直に聞いて、夢乃が鈴から手を離すと『いい子だね』とライールが頭を撫でた。
「さぁ。もう寝ようか、明日は一緒に出かけよう」
夢乃をヒョイッと抱き上げて、ライールは寝室へと向かった。