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R18夢専用 ♡ 濃蜜ドロップス

第2章 ♡アラブの王様に飼われるお話♡




猫の特性を夢乃は、自分が人間でないことや、愛玩用のペットである存在だということに驚いた。


だが、カイン曰く『小鳥の亜種のように籠に飼われるだけで一生を終えるしまうより、部屋に繋がれているだけのお前はまだ恵まれている』とのこと。


まだ首輪がない夢乃は迷子になっては大変だと、ライールが不在の時は足に柔らかい縄を結ばれて、部屋から出られないようになっている。


夢乃は暴れることもなく、最初にライールがいたクッションに身を填め大人しくしていた。


今日も夢乃がクッションに埋もれながら眠っていると、小さな足音が近付いてきて猫耳をピクリと動かせる。


「おや、起こしてしまったかい?」


優しく言うのは王宮での仕事を終えて帰ってきたライールだ。

夢乃が上半身を起こすと、ライールが器用に足の縄を解いた。


「やっと夢乃の首輪が出来たんだ。一緒に選ぼうか」

「………首輪……しなきゃ、ダメ?」



自分がたとえペット用の亜種だとしても、首輪にはまだ抵抗が残る夢乃は眉を下げてライールを見つめた。



    
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