第2章 ♡アラブの王様に飼われるお話♡
すぐに男と同じような白い服を着た女の人が数人やってきた。
「この者を綺麗に身支度させなさい。終わり次第ライール様の元へ連れていく」
「かしこまりました」
頭を下げる女の人達は使用人なのだろうか、男はいつの間にか部屋を出ており、代わりに女の人達が近付いてきてゆっくりと身体を起こされた。
意識の無い間に湯でも浴びたのか、身体は綺麗になっていたけど更に温かいタオルで拭かれてさっぱりとする。
腰まである髪を何度丁寧にとかれても真っ直ぐにはならず、艶はあるのにクルクルとうねっていた。
シャラシャラと小さく揺れる髪飾りを付けられ、薄桃色のヒラヒラしたワンピースに着替えるとお腹の辺りに様々な宝石が連なったベルトを巻かれた。
なんだか、宮殿に仕える踊り子のようだ。