第1章 ♡うちの姪がビッチすぎて困る♡ 完
リビングのドアが閉まるのを確認した後、忌まわしき後輩に目を向ける。
「お前もう出禁な。二度と夢乃に近付くな」
「えー酔った加賀美さんをここまで運んだの俺ですよ?しかも最後までヤッてませんて」
「それでも高校生に手ェ出したことには変わりないだろ」
「あと三ヶ月で卒業でしょ。誤差の範囲ですよ」
「とにかく大人になるまでダメだ!あーもう、朝から頭を痛い……」
そう言いながら頭を抱える俺に、蒔田はクスッと笑みを浮かべる。
「加賀美さん。困った姪っ子さんをお持ちですね」