第1章 ♡うちの姪がビッチすぎて困る♡ 完
『俺のシャツブカブカだね〜でもすっごく似合ってるよ』
『蒔田さんの匂いがするー』
夢乃の声。
夢乃はスマホの向こうで俺が聞いていることに気付いていないのだろう。
それをいい事に、蒔田はわざと俺を煽るようなことを言っているのだ。
『どうする?髪乾いたら、加賀美さんとこまで送ってこっか?』
『………今日は帰りたくない』
ちょっ、夢乃。
『じゃあ、俺んちに泊まる?』
『うん』
『この間みたいに、エッチなことしちゃうかもよ?』
『別にいいよ』
おいおい。待て待て夢乃。
『今日は前みたいに触るだけじゃ止めらないかも。夢乃ちゃんみてたらすげぇムラムラしてきた』
「蒔田、てめぇ!!」
叫ぶと、蒔田の声がすぐ近くで返ってくる。
『ということで、ヘタレな先輩はそこで見ててください』