第1章 ♡うちの姪がビッチすぎて困る♡ 完
「あ。聞いてよ蒔田さーん。おじさん昨日気付いてたのに、止めもしなかったんだよーひどくない?」
「加賀美さん、それ保護者としてヤバくないっスか?」
「お前なんでまだ居るんだよ!!つーか高校生に手ェ出すお前の方がヤベェだろが!!」
蒔田は俺の部下で二十四歳の腹立つほどイケメンな男だ。それに加え仕事もできる為社内での評価も高く、女子社員にもモテまくっている。
一方、先程から俺をおちょくっている目の前の小娘は、姪の加賀美夢乃。十八歳。
やたらダルダルとしたカーディガンを制服の上から羽織り、身長は一五十センチと小柄で『華奢な女の子』という表現が非常にしっくりくる。
それに叔父の俺が言うのもなんだが、モデルにてもおかしくないほどの恐ろしく顔の整った美少女だ。
ちなみに俺とは似ても似つかない、俺は悲しいことに、どこにでもいる平々凡々な四十歳のおっさんである。