第1章 ♡うちの姪がビッチすぎて困る♡ 完
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「おじさん。醤油取って!」
「質問に答えたら、取ってやる」
「あれ?なんか怒ってる?」
「ああ。俺の部下とリビングでヤッてたらな」
「あは!なんだ気付いてるじゃん」
目玉焼きをつつきながら、全く動じる様子はなく、ムカついた俺は見せつけるように目玉焼きに醤油をかけた。
「人が酔ってる時にすぐ側で何やってんだよ。俺はそんな子に育てた覚えはねーぞ」
「だって向こうが誘ってきたんだもん。それより、私達がしてるの聞いておじさん勃った?」
「ぶはっ!……馬鹿!ありえねぇだろ!」
啜っていた味噌汁を吹き出す。
それを夢乃が『あーあ。もう』と言いながらテーブルを拭きながら続ける。
「面白くないなぁ。それじゃぁ意味ないし」
「はぁ?それどういう……」
最後まで言い終える前に、リビングのドアがスライドし、背の高い顔のいい男が現れた。