第1章 ♡うちの姪がビッチすぎて困る♡ 完
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秋川さんに『泊めないからね』とあっさり追い返され、俺はトボトボと帰路に着いた。
マンションに帰ると、夢乃の姿はなかった。
部屋にいるのだろうか……まさか俺が帰って来ないからまたどっかの変な男と……。
と、夢乃の部屋をノックしかけて、思いとどまる。
もう自分がどうしたいのか、さっぱり分からない。
キッチンに戻りコップ一杯の水を飲み干して、ベッドに寝転がる。
着替えたいし、シャワーも浴びたいのに、一度そうしてしまうと起き上がるのが億劫になってしまう。
あー……順番間違えた。
そう思う間にもウトウトとし始めた耳に、カチャっとドアを開ける音が聞こえた。