第1章 ♡うちの姪がビッチすぎて困る♡ 完
なのに、
「うーん。駄目ねぇ」
残念そうな秋川さんの声に俺はガックリと項垂れた。
俺のムスコはそれなりに元気になったものの、夢乃の時のような元気ハツラツには程遠い。
それになんだか、なんていうか………違う。
「結構自信あったんだけどなぁ~」
「ごめん。俺やっぱ飲み過ぎたかも。秋川さんのせいじゃないから」
「………もしかしたら、問題はこっちにあるかもね」
そう言って、秋川さんは俺の胸の真ん中をトン、と指で突いた。
「え…………」
こっちって………心の問題?
「それってどういう……」
「その先は自分で考えなさい。酔っ払いさん♡」
秋川さんは俺の服を直しながら、励ますように肩を叩いた。
「今まで色んな男を相手にしてきて分かったのは、男心は女よりも繊細で面倒くさいってことよ」