第1章 ♡うちの姪がビッチすぎて困る♡ 完
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………んで、なんでこんなことになってんの?
俺は呆然と自分の足の間を見下ろしていた。
緩いウェーブがかかったロングヘアが、その中心で小刻みに揺れている。
見慣れないインテリア、その中に置かれた鏡に現状がまさまざと映し出されていた。
ベッドに腰掛けた間抜け面の俺と、その股間に顔を埋めた秋川さんの後ろ姿が。
あの後、稲田が帰って、残された俺と蒔田と秋川さんは場所を変えて洋風居酒屋の狭い個室で二次会を開催した。
そこで俺は洗いざらい、事の顛末を秋川さんに知られることとなったのだ。
それと同時に、秋川さんがクラスの真面目な委員長から華麗な変貌を遂げるに至った経緯を色濃く聞かされ、とても素面ではいられないといつも以上に速いペースで酒を飲んだ。
それから……一体どうしてこうなったのか。