第1章 ♡うちの姪がビッチすぎて困る♡ 完
休み時間はいつも静かに本を読んでいたあの委員長が………制服をだらしなく着て登校してくる俺を口酸っぱく叱っていたあの秋川さんが………
俺の視線はその顔から下へと移動する。
……こんな、ボンキュッボンの美女に変身していたとは。
「ふふ。なぁに見てるの♡」
笑い混じりに咎められ、俺はあわてて『ごめん!』と目を逸らした。
「ううん。私、すごく変わったでしょ?」
「ああ、最初はマジで分かんなかったわ。高校ん時は清楚な感じだったから」
「今の私を見て、引いた?」
「え、いや、ぺっぴんさんだと思うけど」
ふふふ。と秋川さんは笑った。
その笑顔には確かに、昔の秋川さんの面影が残っている。
「ありがと」