第1章 ♡うちの姪がビッチすぎて困る♡ 完
「ダメだ。風邪引くぞ」
「むー。透くんのいじわるー」
………あれ以来、こんな毎日が続いている。
俺が家から帰ると玄関で待機→セックス要求→断る→へそ曲げて夕飯を食べないor部屋に篭る。
普段はふんわりぽやぽやしているくせに、びっくりするところで頑固だった。
さすが母親が十九で親と絶縁しただけあって、妙なところに親子の血を感じさせられてしまう。
なんとか宥めて夕飯を食べさせた後も、夢乃は隙あらば俺のムスコを狙ってくる。
食器を洗っている時に背後から抱きつかれたり、当たり前のように風呂まで付いてきたり、あとやたら晩酌を勧めてくるのは、俺が酔い潰れるのを待っているのだろう。
困ったことになった……。
実際、俺は日に日に追い詰められている。