第1章 ♡うちの姪がビッチすぎて困る♡ 完
自分は至って普通の大人だ。と思っている。
普通に彼女だっていたし、恋愛対象は普通に大人だし、恐らく多分いずれは結婚だってしたい。そう思っている。
普通って、何なのか分からないけど。
でも、実の姪に突然迫られて自制心を試されかけるというのは、どう考えても普通じゃない。
俺は、普通に、平和に、穏便に暮らしていかなければならないのだ。
妹がいずれ日本に帰ってくるまでは、或いは夢乃が大人になってここを出て行くまでは。
それが普通の大人な対応だと思っている。
間違っても、絶対に手を出してはならない。
なのに当の姪っ子ときたら……
「おじさん、おかえり♡」
「…何してる」
今日も、ぶかぶかなシャツを着て俺の帰りを待っていた。
「下履きなさい」
「えーじゃあえっちしてくれる?」
そして口を開けばこれ。
その『じゃあ』ってどこに掛かってるんだよ。