第3章 ♡そこは狂った愛の底♡ ※ヤンデレ
「男の子とは話してないよ…ずっとお人形遊びしてから」
「そうなん?可愛い着物着て男を誘ってたん違うの?」
「ちがっ、そんなことしないもん!」
夢乃は零一の言いつけ通りに、集まりに来ていた男の子達とは話していなかった。
零一は自分を虐めたいだけなのだ。
そう夢乃は思って、必死に首を振る。
「なら、お兄ちゃんが確かめたるからこっちきぃ」
「!…や、やだ…い、行かない……」
零一はグッと夢乃の腕を掴み、どこかへ連れて行こうとする。
「いいからこっちきぃて!言うこときかへんと暗い納屋に閉じ込めるで!」
先ほどまではご機嫌をとるような優しい顔だったのが一変し、苛立たしげに大声をあげて夢乃を茂みの中へと引っ張っり込んだ。
思わぬ展開に夢乃は動揺したまま引き摺られていく。
「それ、脱いで」
「…………え?」
「せやから、着物脱いで裸になれ言うてんの」
「い、いや……」
夢乃は十二歳、いくら義兄だからといって人前で裸になるには羞恥心が育ちすぎている。