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R18夢専用 ♡ 濃蜜ドロップス

第3章 ♡そこは狂った愛の底♡ ※ヤンデレ




振り返ると、帰宅したらしい零一が立っていた。

白のシャツに黒のスラックスの義兄は、一度部屋に戻ったのだろう荷物は何も手にしていない。

西日を背にした零一の影は長く伸びて、夢乃を覆い隠す。



(あれ……零一お兄ちゃんて、こんな顔してたっけ…)



今更のように夢乃は気が付いた。

綺麗な顔には変わないが、少年らしさが消え瞳が前よりも細く切れ長になったように思える。

零一も二十二になっていて、立派な青年といった印象だ。



「なんや、今日は綺麗なおべべ着せてもろてるやないの」

「……お雛様だから」

「似おてるなぁ。ほんまのお姫様みたいや」



零一は白い歯を見せて微笑んだ。



「そんで、親戚の子らに遊んでもろた?」

「女の子達と、お人形で遊んだよ」

「ほんまに?女の子だけ?従兄弟の中に男の子だっておるんに、ひと言も話してへんの?」



零一の穏やかな声の奥に潜む冷たい空気に、夢乃はサッと青ざめる。

以前、学校帰りにクラスの男の子と話しているのを、零一に見られたことがあった。

その時、男と仲良くするのは売女と同じことと言われ、お気に入りのお人気を取り上げられたことがある。

以来、零一は夢乃に男子と話すことを禁止していた。


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