第1章 ♡うちの姪がビッチすぎて困る♡ 完
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蒔田を追い返した後、二日酔いで気怠い身体を引きずりながら仕事へ向かった。
昨夜のことで説教をしようと帰宅すると、夢乃が夕食を作ってくれていて、俺が好きなサバの味噌煮だった為怒るに怒れず。
『もう今後、二度としないように』と釘を刺すだけで留めた。
なんだかんだ俺は夢乃に甘いのだ。
その後は特に何事もなく、普通に風呂へと入り寝床につく。
『あ……いっちゃう………あん♡』
ベッドの中で耳に蘇った夢乃の声に、布団を被る。
ロリ顔のくせして、一体どこからあんな声を……想像つかない。いや、つかなくていい。
忘れよう。あれは幻聴だったんだ。ポルターガイストに違いない。
くわばら……くわばら……と念じながら、俺は眠りに落ちた。