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【鬼滅の刃】ウタカタノ花~血戦編

第2章 幕間~紡ぎ歌(胡蝶しのぶ編)


それから無理やりしのぶを布団に寝かせ、何かないかとあたりを見回した。

(もー!こんな時にアオイたちはどこに行っちゃったのよ・・・)

医療関係に疎い汐では大した看病ができないことに気づき、焦りが生まれる。

「アオイたちなら今は買い出しに行っていますよ。今は重傷患者もいませんからね」

しのぶは力なくそう言って起き上がろうとしたが、汐は慌ててそれを制止した。

「動いちゃダメだって。それくらい馬鹿なあたしでも分かるわよ」

汐はしのぶを寝かせた後、畳に座りなおしながら言った。

「あの、さっきは怒鳴ってごめんなさい。あたしも少し混乱していたみたいで・・・」
「いいんですよ。気にしないでください」

汐の謝罪に、しのぶは笑みを浮かべて首を振った。

「ここのところ色々あってあまり寝ていませんでしたから、寝不足がたたったみたいですね」
「そうなの?無理しないでよ。体調を重んじるしのぶさんが倒れてちゃ、世話ないわ」

汐は呆れたように溜息をついた後、思い出したように言った。

「それよりさっき、しのぶさんを運んだ時に気づいたんだけれど・・・。あんた軽すぎるわよ!人間の体重じゃないわよ!」
「言いたい放題言ってくれますね、あなたは」

しのぶは額にうっすらと青筋を立てながらも、笑顔で言い放った。
「まあでもともかく、あなたには余計な心配をかけてしまいましたね。本当にすみません」

しのぶが笑いながらそういうと、汐は少し顔をしかめながら見つめた。
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