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幻水2夢短編集

第1章 月夜の獣(ルカ様 R-18)


 ルカは女の腰を引き寄せその最奥にぴたりとつけると、幾度目かの吐精を行った。同時に、もう堪えることが出来なくなったのか、女は男の逞しい背に腕を回してしがみつき、体を丸めて震える。絶頂に蕩けた甘い吐息に混じり「ルカ様」と愛しげに彼の名を呼ぶ声がルカの耳朶を擽った。戯れに、軽く歯を当てる程度に食んでいた首筋に口付けしてやれば、肉悦の余韻に浸る体をもう一度震わせ蕩けた声を上げる。しがみつく女の体を横たえるように、寝台にその身を沈めれば女の腕はするりと抜けて落ちた。
 少し体を起こせば、余韻に蕩けつつも微笑む女の顔が見えた。細い腰を掴んでいた手を離し、汗で張り付く髪を払うように上気した頬に触れると、悦楽とはまた違った喜びの色が顔に浮かぶ。吸い寄せられるようにして女の濡れた唇に己の唇を被せれば女は一瞬目を見開くが、それもすぐに蕩けていき目が伏せられた。

「」

 貪っていた唇を離し、女の名を呼ぶ。と呼ばれた女は、はあっと熱い吐息を吐いてどこか名残惜しそうにしていたが、自分の名を呼ばれると、まだ蕩けた瞳をルカの方へと向けて「如何なさいました?」と問いかけてきた。それに対してルカは言葉を発するより、まだ彼女の腰を掴みその胎内で熱く滾っているものをぐりっと押し付けることで答えを返す。ひゃっと軽い悲鳴がの唇から零れ落ちた。

「凄い固い……」

 少し間を置いてそんな事を呟く女の声が聞こえてくる。ルカはそんな女に「」ともう一度声を掛ければ、上気した顔を更に恥じらいの色で染めた顔が彼を見上げていた。

「俺が何を言いたいかは、分かっているだろう?」

 ルカの言葉にはこくりと頷く。そして、するりと彼の首の後に腕を回して抱きつくと、今度は自分からルカに口付けた。ルカは口付けてきたの唇を舌で割ると、容赦なく女の口内を犯していく。淫らな水音を響かせながら、ルカは空が白むまで抽送を止めることはなかった。

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