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幻水2夢短編集

第1章 月夜の獣(ルカ様 R-18)


 夜も更ける頃、ルルノイエ城のある寝室で吐息混じりの女の声が響いていた。女の長い髪は白いシーツの上に扇状に広がり、月灯に照らされた豊満な肢体は、女を抱く男の律動に合わせ揺れ動いている。そんな女を抱く男は、ハイランドの狂皇子として知られるルカ・ブライトであった。

 象牙のような白く滑らかな肌に唇を這わせ、腰を掴み、女の濡れそぼつ肉壷に己が剛直を一定の間隔で打ち込んでいく。その行為の様は、普段の彼の振る舞いからは考えられないほどに普通であったが、相手の女を食べるような貪欲さを感じられるほど激しくもあった。
 彼に抱かれている女は既に何度か気を遣っており、今も尚、寝台のシーツを掴みながら何度目かわからない絶頂感に堪えている。しかし、ルカは女がどれほど気を遣ろうと、また己がどれほど熱い滾りを女に注ごうと、冷めやらぬ熱のままに律動を送り込んでいた。

「ルカさ、まぁ……そこ、駄目、ああっ!」

 執拗に突き上げられる女は蕩けた声でルカにそう告げるが、この女が駄目だという時は、決まって好い所を責められている時だということをルカは知っている。女の腰が逃げないよう腰を掴む手に力を入れ、より執拗に責め立てていく。途端、女の声は一層蕩け、最早意味のある言葉を紡ぐことが出来なくなっていた。それと同時に、雄を受け入れている女の胎内の肉ひだは、熱心にしゃぶりつくようにそれに絡みつく。更に唇を女の首筋へと這わせていき、そこに軽く歯を当てれば女の肉壷は締まった。根本から搾り取るような締付けは、子種が欲しくて堪らないと言わんばかりだ。
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