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【進撃の巨人】月と青い鳥

第7章 調査兵団



「次期団長候補のエルヴィンの補佐の俺がカナコを気に入ってると知って何かをしかける奴はいないだろ?」

助けてくれてるのか?でも耳に近い!ささやき声が背中をゾワっとさせる

「やり方!」

思わず声がおおきくなる

「じゃあ今度はカナコの好きなヤリ方で楽しむか?」

私から離れてくれたけど今度は周りに聞こえるくらいの声

ダメだ…ミケは確実に楽しんでる…


「それよりアイツらはまだなのか?」

「時々3人で居なくなっちゃうんだよね 」


「3人でか?」

一瞬ミケの目が変わった 私は今ダメな事を口にしたんだ…でも言ってしまった言葉はもう消えない


「うん…隠れて訓練してるのかな?3人ともゴロツキだけど真面目なゴロツキだからね 生き残る為に必要な事にはちゃんと向き合う人だからね」

「調査兵団は人ではなく巨人と戦うからな まぁ地下街の狭い世界のゴロツキにしては努力するのは いい判断だな」


ミケは話を合わせてくれたのか分からないけどそう言って最後のパンを口に入れた












女子兵舎に行ってイザベルをお風呂に誘いに行ったけど部屋には居なかった 聞いてみたけど「知らない」と言われて 1人で済ませた

ベージュ色のゆったりとした部屋着のワンピースにまだ濡れている髪をタオルで拭きながら部屋に戻っていると エルヴィンが書類を抱えて歩いていくのが見えた


「エルヴィンまだ仕事してるの?」

立ち止まったエルヴィンに駆け寄ると まあまあな量の書類を抱えてた
見上げた顔も目の下が少し窪んでる…

「あぁ…終わったと思って訓練をしようとしたら さっきまた増えた カナコはもう寝るのか?」

「そのつもりだけど 何か手伝おうか書類の仕分けとかなら出来るよ?」


エルヴィンはちょっと考えてから笑う

「明日の朝に書類を取りに来てくれないか そうしてくれたら俺は朝寝坊ができる」

「勝手に入っていいの?」

「あぁ執務室の鍵は開けてるから ノックもいらない 書類は机の上に置いておくから団長へ渡してくれ たのむな」

「はい了解しました 後でお茶を持って行くね」

「君の入れる紅茶は美味しいからな ありがとう」


再び歩いて行くエルヴィンの背中は広くてたくましくて 顔に出ていた疲れを感じさせない だから皆エルヴィンは大丈夫とか思って頼るんだろうなぁ…




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