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【進撃の巨人】月と青い鳥

第14章 夏仕度



裸になったナナバの体は想像通りカッコいい体で


「胸が小さい」



と言ってたけど全体的に女性らしい丸みもあって私から見ても女性らしい綺麗な体型だった


ただ歴戦の傷痕が背中や腕にあったし 訓練で出来た痣も沢山ある


それにこの前の壁外調査でも足に怪我をして縫った痕が生々しく残っていた




「この傷痕は生き抜いた勲章だからね…ひとつひとつに思いがあるよ」



新しい傷は突然の豪雨の中 巨人と戦い仲間を守って出来たと教えてくれた



「カナコは訓練で出来た痣はあるけど傷ひとつない綺麗な体だね…」

「うん…― でも――戦えないって事がなんか申し訳ないって思う

みんなは傷つきながら頑張ってるのに……」




「もう!何言ってんの!」

「いっ――た―い!!」




私の額にナナバがデコピンをした 兵士のデコピンは脳の奥まで響いてジンジンしてかなり痛い




「カナコの綺麗な体はリヴァイの勲章だよ!

今までちゃんとリヴァイがカナコを守ってきたって事の証明なの!

それを申し訳ないって思わない!自慢しなきゃ

私を守ってくれた自慢のダンナですってね!」





傷が無い事が私の勲章…―



ハンジも同じような事を言ってくれた



『守られてるのは悪い事じゃない愛されている事は素晴らしい事なんだから…』







溢れる涙を隠したくて 何度も手で水をすくって顔を洗った でも全然隠せなくて





「なーにー 嬉しかったの?リヴァイがほめられてぇ…あははっ カナコは素直で可愛いなぁ…ホントに」




ナナバは私の頭をくしゃくしゃにしながら明るい笑い声をあげた





「ううぅ――…ハンジ大好きぃぃ――…」

「なんでハンジが出てきたの?」

「ナナバぁぁ――大好きぃぃ――」

「ハイハイ――ありがとね――」







こんなにも強くて優しい人達に出逢う事が出来た




「私…―調査兵団にきて本当によかったぁ…――」






本当に心からそう思えた






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