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【進撃の巨人】月と青い鳥

第7章 調査兵団



今日は3人共 夕食時に食堂に居なかった

幹部棟中心に仕事をしてるから一般団員とは接点がない しかも地下街の犯罪者 ゴロツキなどと言われてるから 声すらかけられない


特に私は調査兵団のジャケットを着ているのに訓練にも参加しないし 幹部でも無いのに1人部屋だから 特別扱いをされていると勘違いをしている人からは

「夜は幹部達に別の奉仕をしてるんでしょ?」

聞こえるように言うから 地味にへこむなぁ…

団員達と少し離れた所に座りただでさえ味気ないスープと固いパンが喉を通らない
リヴァイ達が居る時は何も言われないのに…

食欲も無くなり トレーも持って立ち返却口へ体を向けるとミケが立っていた

あまり手を付けてない私のトレーを見て 食堂を見渡す さっきまではジロジロと見られていたのに 団員達は目をそらし食事をしだした


「カナコこっちに座れ」

私のトレーを奪ったミケは壁際の席にトレーを置いた 私とミケは団員達に背を向ける感じで座る 目の前にあるのは壁だ


「これなら気にならないだろ?あんまり美味くはない食事だが 腹が空いてたら元気もでないからな ちゃんと食え」


無愛想なミケだけど ちゃんと人を見てくれている

「ありがとう…今ので床に叩きつけられた事は忘れてあげるね」

「あれは仕方がない リヴァイに手こずったからな その仲間相手に遠慮はしない」

「じゃあ覚えてる」

「そうだな…礼がしたいならスパイスケーキ あれは美味かった」


敵相手に遠慮はしない…言ってる事は分かるけど 私は女の子だよ?


そんな事を話ながら食べていると気付いたら完食していた

本当だ…お腹一杯になったらなんか元気出てきた


「スパイスケーキは了解した!」


元気に答えた私をミケはフンと鼻で笑う ハンジから「あの笑い方に意味はないよ」と言われてるから 多分バカにしてるとかじゃない…はず


いつもの笑い方の後にミケが私の頭に手を置き 今は結べるくらい長くなった黒髪をサラサラと梳いていく

「お前は笑ったほうが可愛いい…」

ミケが私の耳元でささやくと 私達を背後で興味津々で見ていたのだろう団員達が少しざわめいた

それの反応にミケはまた鼻で笑う…

ハンジの嘘っぱち…今のは確信犯だ


「この勘違い集団をどうしてくれるの? 私を助けてるの?困らせたいの?」


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