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【進撃の巨人】月と青い鳥

第7章 調査兵団



3人の手には調査兵団の団員としての努力の証がある 私が戦闘で役立つ事が無いと分かっていても心の中には取り残された感覚があって寂しかった


「カナコはそのままでいい 俺達にその仕事は合わねぇだろ」

確かに書類をもって駆け回る3人の姿は全く想像出来ない…しいて選ぶならファーランかな?

「ファーランも向いてねぇぞ」

「なに?私声にでてた?」

「何年一緒にいると思ってんだ お前にだけ俺は嘘がつけねぇのと同じだ カナコは顔に出るんだよ
変わらねぇよ カナコが居るから俺は強くなれる だから寂しそうな顔をするな馬鹿みたいに笑ってろ 」

「リヴァイ カッコいいね」

「馬鹿が」

リヴァイはいつも欲しいタイミングで欲しい言葉をくれる…






「リヴァイ訓練中だぞ!カナコもだ!」


訓練のチェックにきたフラゴン分隊長に後ろから声をかけられた

巨大樹側から見えないように繋いだ手もしっかり見られている


「3周して3周とも うなじは全部削いだが?」

戦いモードのリヴァイだ…

「すごいの?」

「……確かに戦力としては申し分ない だがもう少し団員と打ち解けて欲しい所だかな このままでは軋轢を生むぞ それが壁外調査では命取りになる」

「チッ」

舌打ちをしながらリヴァイは訓練に戻っていった

「訓練の邪魔をして申し訳ありませんでした 私も帰ります」

「アイツはなんで調査兵団に入団したんだろうな」


巨大樹を見上げると木々の隙間からこぼれ日がキラキラと輝き葉が風に揺れた


「こんな風に見上げると青空があって雲が流れる 太陽は昇るし沈むのは当たり前 朝焼け 夕焼けのオレンジ色に染まる空 月の満ち欠け 夜空の星…
フラゴン分隊長は生れた時からの当たり前にある風景ですよね?

でもリヴァイ達の最近までの当たり前の世界は見上げると暗い天井があっていつも空気は淀んでる
薄暗いランプの明かりだけが全てを照らして 闇は闇のままで下層にいくほど闇は深くなる…
そんな地下街から抜け出せる唯一の選択だったんです
私にもう1度空を見せる為…3人の幸せの為にリヴァイは選んだ
あんな風に見えるけどリヴァイは半端な気持ちでは来てないですよ 」




本当は地下街の仕事が関係してると思う

そして仕事内容を3人は私に秘密にしている

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